学資保険だけじゃない。賢く教育費を貯める方法

学資保険は時代遅れに

インパクトのあるタイトルを書きましたが、バブル期のように保険会社の予定利率が7%、8%ある時代を経験した親世代は、学資保険の加入を勧めてきます。

昔は学資保険は高予定利率のお宝保険の一つでした。しかし、マイナス金利政策の影響を受けてどの生命保険会社も軒並み返戻率を下げていますので、学資保険が唯一の積立方法ではないということをまず知ってください。

学資保険は運用商品の一つであり、もちろんそれを選ぶこと自体は間違ってはいませんが、加入条件によっては元本割れを起こすこともありますので、よく理解した上で加入してください。

賢く貯める方法の前に

大学進学・在学中の資金として最低300万円、500万円を目標に教育費を積み立てるということは前回書きました(「教育費の貯め方と晩婚夫婦の家計リスクを考える」を読む)この金額に家計に過度な負担を掛けずに近付ける方法があります。

その方法とは、児童手当を全額貯める・投資に回すことです。

児童手当は専用口座で貯める

児童手当は、日常生活費と一緒に何に使ったか分からない、光熱費の引き落としのお金とならないように専用口座を開設して振り込み手続きを取ってください。

では児童手当を簡単に押さえておきましょう。

3歳未満 1万5,000円×3年間=54万円

3歳~中学校卒業まで 1万円×12年間=144万円

合計 54万円+144万円=198万円

※第3子の場合は分かりやすさの点から考慮していません。

最初から当てにせず無いものとして全く手を付けなければ、家計を傷めずに約200万円の教育資金を準備することが可能です。このお金を生活費や給与口座など他の引落口座と一緒にしてはダメです。あれば使ってしまうのが人間の性。したがって繰り返しになりますが、児童手当用のお子さん名義の口座を作りましょう。