ふるさと納税の仕組みとお得さをわかりやすく解説

お得の正体は返礼品

翌年の住民税を前払いしていて何がお得なの?と疑問を抱く方もいるかも知れません。

お得の正体は

「返礼品」です。

ふるさと納税をすると、寄付先の自治体から食品・飲料・工芸品・旅券その他サービスなど様々な寄付先の自治体の返礼品を受け取ることができます。

 

海の幸や山の幸、食肉やお米、地酒、焼酎、ワイン、各自治体のみで使用できる商品券などがあります。

その中から寄付金に見合った返礼品を選ぶことができるのです。

 

ふるさと納税で寄付をしようがしまいが、どのみち前年度の所得に応じた住民税は支払わなければなりません。

ただ、住民税を支払ってもお住まいの自治体から受ける行政サービス以外には受けらないのが普通です。

ですから、同じだけ納税するなら、お好きな自治体にふるさと納税をすることで、返礼品を受け取れる分お得だということになります。

 

返礼品の分だけ得をする

返礼品を受け取ることができる分だけお得ということになります。

会社員Aさんの住民税は年間30万円です。

今年(2020年に初めて山形県のある自治体に複数回に分けて合計10万円分のふるさと納税をしたところ、次の返礼品を受け取ることができました。

(返礼品)

  • お米「はえぬき・ひとめぼれ」40kg
  • 山形牛(すきやき・しゃぶしゃぶ用)2kg
  • 日本酒「竹の露・羽黒山」など3本

(翌年の住民税)

住民税の納税額が決まるのは6月です。この時期に自治体から特別徴収の住民税課税決定通知書が届きます。

2021年6月にAさんの元に住民税課税決定通知書が届きました。住民税は昨年と同じ30万円でしたが、昨年10万円のふるさと納税をしていたので、2,000円を控除した98,000円が控除されていました(市民税・県民税の「税額控除額」欄に記載されています。)。

したがって、2021年に支払う住民税は202,000円です。

 

(まとめ)

前年に10万円のふるさと納税をして(住民税の前払い)も、納める住民税の合計額は変わりません。

しかし、Aさんはこれだけの返礼品を受け取ることができたのです。この受け取った返礼品の金額分だけお得という訳です。