30代の平均貯金額
金融広報中央委員会「暮らしなんでもデータ」の2015年(平成27年)勤労者世帯の世帯主年齢別貯蓄残高・貯蓄年収比によれば、30~39歳の平均貯蓄残高670万円です。
いかがでしょうか?思ったよりも高額ですか、それとも納得の金額でしょうか?
当然ながら同じ30代と言っても30歳から39歳まで幅がありますし、年収も職種によって異なりますが、飽くまで平均値を算出したものです。
さすがに社会人経験が10年近く、又は10年以上あって貯金が全くないという状態では「いざ」というときに非常に困りますし、ご両親を頼るというのも段々と難しくなってくる年代ではないでしょうか。
20代で既に結婚をしてお子さんがいらっしゃったり、マイホームを持つと一時預貯金が少なくなる場合もあると思いますが、未婚・既婚・子なし・子ありに関わらず、使い道はそれぞれで異なるにしても手元に現金があるということが本当に大切です。
そろそろ結婚が頭をよぎっても式を挙げるにも旅行に行くにも先立つものはお金です。転ばぬ先の杖ではありませんが、毎月の給料や臨時のボーナス、そして、年末調整の還付金を計画的に貯蓄しましょう。
収入から預貯金に回す割合・目安
1カ月の手取り収入の25%を預貯金に回すのが目安であり理想です。これは未婚・既婚等の世帯状況や年収別ではありません。
ただ、毎月は難しいということであれば、ボーナスを含めた年間の手取り収入の25%を預貯金に回すことを目標に定めてください。それでも25%は厳しいという場合は20%を目標に頑張ってみてください。
やらないよりも実践したほうが絶対に良いです。後に記載する積立貯金の仕組みを作ってできるだけ早く始めましょう。
家計簿は不要
最近ではスマホでも家計簿アプリなど便利なものも出回っていますし、書店にいけば山ほど家計簿を目にすることができます。でも最初はきちんと整理していても段々と入力するのが面倒になったり、記帳するのが面倒になり断念する人が大勢います。
そもそも家計簿を付ける目的は「お金の見える化」です。何にいくら使っているかを記録して使途不明金を無くすこと、無駄遣い自己監視するために行い、家計を健全化して貯金を増やすために行うものです。
しかし、上記のとおり、年間収入の25%を貯金すると決めて、財形貯蓄や銀行積立を設定すれば、お金を計画的に貯めるという目的は達成していますから、残ったお金は美味しいレストランに行っても、ヨガなど習い事に掛けても、子どもの洋服や遊園地に行っても、美味しいスイーツを買っても、好きなバッグを買っても用途は自由です。
日々のストレスも掛かりませんし、好きなものに使えるのって嬉しくないですか?
加えて、何年後には何百万円という貯金額達成が明確になっているのです。