貯蓄型保険を勧めない4つのデメリット

 

生命保険の中で、日本人が最も好む「貯蓄型医療保険」とは、支払った保険料が満期になったときや、決めた年齢になると戻ってくる医療保険・学資保険・個人年金などの保険を言います。

例えば、保障が一生涯続く「終身医療保険」に入っていて、75歳で保険料が戻ってくるように契約した場合。

75歳まで保険を使わずに健康であった場合には、支払済みの保険料が75歳のときに戻ってきます。さらにそのまま保障も続いていくというものです。

また、お子さんが生まれて18歳の大学進学時に備えて加入する「学資保険」は、満期時に受け取る金額を300万円・500万円を設定して、最長18年という長い期間の中で積み立てていくというものです。

 

もちろん貯蓄型保険には、生命保険料の所得控除枠を使えて節税対策となるほか、確実に満期時に積み立てたお金を受け取れるというメリットがあります。

反面、以下に説明するようなデメリットも存在します。

デメリットをよく理解した上で保険の営業社員の説明のみを鵜呑みにせずに広い視野を持って保険選びをすることが必要です。

貯蓄型保険のデメリットに注意

 

デメリット

  1. 保険料が高額
  2. 解約返戻金が低い
  3. インフレに弱い
  4. 固定金利のため増えない

保険料が高額

貯蓄型医療保険は、掛け捨て型に比べて月々支払う保険料が高くなります。例えば医療保険の場合は「ケガや病気の保障」だけでなく貯蓄も兼ねているために月々の保険料が高くなります。

支払う保険料のうち、一定の金額が自分が満期時に受け取る金額を積み立てているというイメージです。

貯蓄を保険で行うメリットがあれば良いのですが、後に述べるマイナス金利・低金利の現在にどこまでメリットを求めることができるのか疑問です。